このコンテンツでは、不二家ファミリー文化研究所が独自に行った、さまざまなアンケート調査の結果を、毎月皆さんにお届けしています。
今回不二家ファミリー文化研究所が行ったのは、中学生までのお子様がいる全国の20代〜40代の既婚女性200名を対象とした「家族(子ども)」に関するアンケート。
第3回は、「子どものことで祖父母に頼ること」についてお届けします。

全体の半数以上が両親に頼っている
お子さんに関することで両親に頼ることはあるかを聞いてみたところ、両親に頼る方が半数以上と多いものの、頼らない方も約4割いることがわかりました。
また、両親に頼ることが「ある」方に、どちらの両親に頼るのかも合わせて聞いてみたところ、「ご自身の両親」55%、「両方の両親」28%、「ご主人の両親」17%と、「ご自身の両親」に頼る方が一番多い結果になりました。
具体的にどんなことで頼っているのかを聞いてみましたので、ご紹介します。
【頼ることがある方】仕事や用事などで子どもだけになってしまう時に頼る方が多数
お子さんのことで両親に頼る方は、子どもの面倒を見てもらうという理由が多数でした。仕事が長引いて帰れない時や病気で子どもの面倒を見ることができない時などに、理由があって「自分の代わり」を頼む方が多いようです。また、少数ですが、子どもの教育のためのお金を出してもらったり、旅行に連れて行ってもらっているという回答も見受けられました。
※( )内 長子の学齢/職業/年齢
・仕事で遅くなる時に、家に来てご飯を食べさせてもらう。(小学3年生/会社員/43歳)
・学校行事参加のため、末子のお守りを頼む。(中学3年生/専業主婦/47歳)
・私が留守の際、子どもには実家に行くように言ってある。(小学6年生/専業主婦/41歳)
・年に数回ですが、用事があり帰宅時間が遅くなる時に、子どもの面倒を見てもらっている。(小学5年生/専業主婦/39歳)
・上の子の学校の用事がある時、下の子の幼稚園のお迎えを頼む。(中学1年生/専業主婦/36歳)
・子どもが小さい時は子育てが大変で、実家に帰って子どもの面倒を見てもらっていた。(中学2年生/パート/42歳)
・最近は減ったが、自分が仕事の時など、子どもが半日で帰ってくるような時に食事を作り一緒に食べさせてもらう。(中学1年生/パート/42歳)
・私が仕事の時の食事や習い事の送迎、子どもが風邪などで休んだ時の看病。 (中学1年生/パート/43歳)
・自分が病気の時に、子どものお迎えなどの世話や、私が仕事の時に子どもが熱を出したりする時に一緒に留守をお願いすることがあります。(小学3年生/パート/37歳)
・自分が仕事の時は祖母に子どもの昼食を食べさせてもらったり、私が帰宅するまで面倒を見てもらったりしている。(中学1年生/パート/47歳)
・仕事をしているので、子どものお迎えや食事(主に自分が用意した料理の温め直しや盛り付け)を頼んでいる。(中学1年生/パート/42歳)
・幼稚園のお迎えに行ってもらったり、運動会などのイベントに参加してもらうこと。(小学3年生/その他/37歳)
・仕事でどうしても無理な時に幼稚園のバスのお迎えを頼んだりする程度。(小学6年生/専業主婦/31歳)
・パートに出ているので、子どもの体調が悪い時に預かってもらう。(中学1年生/パート/43歳)
・私の体調が良くない時に、子どもの面倒を見てもらった。(小学1年生/専業主婦/29歳)
・仕事の都合で、夫婦ともに家にいない時に子どもの世話をお願いする。(中学1年生/公務員/42歳)
・私が用事で家にいない時、子どもが帰って来る時に留守番(お迎え)を頼みました。(小学6年生/専業主婦/39歳)
・子どもが熱を出した時に家に来て見てくれる。子どものお迎えを頼む。欲しいものを買ってくれたり、旅行に連れて行ってくれたりする。(小学4年生/パート/33歳)
・親以外の人の意見も聞かせたいので、自分の親に、勉強やゲームに関する考え方などを話してもらったことがある。(中学2年生/専業主婦/43歳)
・子どもの教育資金。(中学3年生/専業主婦/40歳)
・自分の用事で家を空けなければならない時は、私の両親に子守をお願いすることがあるし、春休みなどは1週間ほど配偶者の両親に、子どもだけを預けている。(小学4年生/パート/39歳)
・夏休みなどの長期休暇の時に、子どもを預けて仕事に行く。(小学4年生/パート/36歳)

どちらかと言えば、「自身の両親」に頼ることが多い
前問で両方の両親に頼ることがある方にどちらの両親に頼むことが多いか聞いてみたところ、「ご自身の両親」47%、「配偶者の両親」22%と「ご自身の両親」に頼る方の方が多いものの、どちらの両親にも特に偏りはなく頼る「同じくらい」という方も3割程いました。
両方の両親へ頼る頻度の違いについて理由を聞いてみましたので、ご紹介します。
頼る頻度の差は、「頼みやすさ」や「相手の都合」がポイント
「ご自身の両親」に頼むことが多い方は、「頼みやすい」という回答が多く、「ご主人の両親」よりも気軽に頼めることから頻度が高くなっていることがうかがえます。
また、「同じくらい」、「配偶者の両親」の方が多い方は、相手の都合をうかがいながらお願いできる方に頼んだり、配偶者の両親との住まいの距離が近いことが理由で頼ることがあるようです。
【ご自身の両親】47%※( )内 長子の学齢/職業/年齢
・お願いしやすいから。家のことも全てしてくれるから。(小学4年生/専業主婦/35歳)
・家が近いし言いやすい。(小学6年生/専業主婦/44歳)
・義父母は働いているが、実父母は働いていないから。(小学2年生/専業主婦/33歳)
・頼みやすいから。配偶者の両親は遠慮してしまう。(小学4年生/パート/33歳)
・頼みやすいし距離も近いから。(小学4年生/公務員/45歳)
【同じくらい】31%
・私の親と同居しているが、働いているので気軽に頼めないので配偶者の両親もよく頼る。(小学6年生/専業主婦/39歳)
・子ども自身にどちらと過ごしたいかを聞いたりして、交互に見ていただくことが多いからです。(小学2年生/その他/25歳)
・子どもに必要なものをよく買ってもらう。(小学3年生/会社員/29歳)
・どちらか手の空いている方に頼むので。(小学5年生/専業主婦/41歳)
【ご主人の両親】22%
・より近いし、頼みやすい。(小学1年生/専業主婦/39歳)
・配偶者の両親も頼った方が喜んでくれるので。(小学2年生/専業主婦/29歳)
最後に、今回の調査結果を働いている方と専業主婦の方と比較してみましたが、意外にも結果はほぼ同じ。
働いている、いないはあまり関係ないようです。
今回の調査では、お子さんのことでご両親たちに頼っている方が多いことが分かりました。
次回はその方々に、頼むことをどう思っているか、また頼られたご両親たちはどんな様子かを調査した結果をお届けします。お楽しみに。