このコンテンツでは、不二家ファミリー文化研究所が独自に行った、さまざまなアンケート調査の結果を、毎月皆さんにお届けしています。
今回不二家ファミリー文化研究所が行ったのは、中学生までのお子様がいる全国の20代〜40代の既婚女性200名を対象とした「家族(子ども)」に関するアンケート。
第4回は、前回に引き続き「子どものことで祖父母に頼ること」についてお届けします。

「両親に感謝している」という回答が全体の約9割
お子さんに関することで両親に頼る方に、ご両親に頼ることについてどう思っているか聞いてみたところ、「感謝している」方が約9割と多い中、両親に頼ることについて申し訳なく感じている方や、困ることや不満なことがあるので「本当は頼りたくない」と感じている方も約2割いることがわかりました。
ご両親に頼ることについて具体的な気持ちを聞いてみましたので、ご紹介します。
【感謝している/両親たちも嬉しそう】
困った時に協力してくれる上に、子どもを可愛がってくれる両親に感謝
ご両親に頼る方の多くが「感謝している」と回答されました。ご両親の協力があることによって、子どもを安心して育てられていると感じている方が多く、さらに可愛がってくれていることや、困った時に頼れる有難い存在と感じている方が多いようです。
※( )内 職業/年齢
・子ども一人では心配なので、いつも来てくれて、感謝している。(会社員・役員/43歳)
・両親も忙しい中、嫌な顔をせずに子どもの面倒を見てくれ、可愛いがってくれることが本当にありがたいと思う。(公務員/42歳)
・自分と配偶者だけでは子どもの面倒を見ながら仕事を続けられないので、協力に大変感謝している。(会社員・役員/41歳)
・子どもを温かな気持ちで迎えてくれるし、子どもの笑顔が増えるので、私もとても嬉しい。(専業主婦/31歳)
・本当にありがたいし、子どもたちにとっても年配の人と接する良い機会だと思います。実際に子どもたちはお年寄りに優しいです。(パート/37歳)
・毎回子守りを頼んでしまって申し訳なく感じるが、私も参観日とか行けるので感謝している。(専業主婦/29歳)
・仕事をしているので、両親がいなかったら続けることができなかったと思う。(会社員・役員/44歳)
・お金のことなど、いろんなことでお世話になりっぱなしなので、いつか恩返ししたい。(専業主婦/34歳)
・子どもがまだ小さかった頃、自分が持病で大変だった時、長期間帰省してお世話になったことは、本当にありがたかった。申し訳なく思ったが、親も喜んで面倒を見てくれていたので、それはそれで良かったと思う。配偶者の両親には何も頼らない。(専業主婦/43歳)
・私の両親がいなければ子育ては無理だったので負担をかけて申し訳ないが、両親も頼りにされ、孫の面倒もみれるのでちょっと嬉しそう。とにかく、感謝でいっぱいです。(パート/43歳)
・孫との時間があるので喜んでくれているので、助かる。(専業主婦/38歳)
・可愛いがってくれて、助けてもらえて感謝の気持ちでいっぱい。(パート/28歳)
・長期休暇中、子どもを一人残して仕事に行くのは大変心配だから、預かってもらって一緒に過ごしてくれて安心だし助かってる。私の思いつかないいろんな経験もさせてくれているので、子どもにとっても勉強になって良い。(パート/38歳)
・自分の用事でお願いするので、感謝している。(パート/39歳)
・子育ては協力し合ってするものだし、気を遣う部分ではないかなと思っています。(専業主婦/29歳)
【本当は頼りたくない方】子どもは元気いっぱい! 面倒を見る両親の体力が心配……
本当は頼りたくないという方からは、ご両親の身体を心配した回答が多く見受けられました。その他には、配偶者の両親には困ったことがあっても言いづらい、本当は自分たちだけで両親を頼らずやりたいという思いがあるなど、頼れる存在があることは有難いと思う反面、自分たちでなんとかしたいという複雑な思いを抱えている方もいるようです。
※( )内 職業/年齢
・親も年老いているのであまり負担になるようなことはしたくない。(専業主婦/45歳)
・子どものことは感謝しているが、その他のことを勝手にやって感謝しろと押し付けるのはやめて欲しいので、本当は頼りたくない。(パート/35歳)
・両親も年を取って体調が良くない時があるのであまり頼らないようにしている。(パート/43歳)
・本来は頼りたくないが、景気が悪いし、親の世代はお金を持っているので。(会社員・役員/42歳)
・申し訳ないと思うが、向こうからの申し出だったので。(専業主婦/36歳)
・たとえ自分が体調不良であっても高齢の親に元気な子どもをお願いするのは気が引けます。体力ある子どもの相手は疲れるので……。それでも快く引き受けてくれるので感謝しています。(専業主婦/39歳)
・高齢になってきているので、体に無理がかかるなと申し訳なく思う一方、一生懸命手伝ってくれるので感謝しています。(専業主婦/33歳)
・一時間かけてきてもらうので申し訳ないと思う。(専業主婦/42歳)
・自分の親にはやって欲しくないことは言えるが、配偶者の親には言えない。(専業主婦/38歳)
・自分の両親なら良いが、配偶者の両親には借りを作りたくない。(会社員・役員/40歳)
・自分の子どもは自分でなんとかしたい。(専業主婦/35歳)
・自分の家族のことなので、できる限り夫婦の力でやりたい。(パート/40歳)

8割以上の方が、ご両親は常に協力的と回答
次に実際にお子さんに関することで両親に頼った時のご両親の様子を聞いてみたところ、8割以上の方が「常に協力的」と回答。
残りの2割弱の方が頼る内容によってご両親の様子は異なる模様です。
具体的にご両親の様子について聞いてみましたので、ご紹介します。
【常に協力的】自分の用事があっても駆けつけてくれる両親
ご両親が「常に協力的」と回答した方は、自分の用事があっても優先してくれたり、孫が大好きなので快く引き受けたりしてくれるという回答が多く、ご両親がとても協力的な様子がうかがえました。中には、「お互い様」と、家族なのだから協力するのは当たり前、という意見も見受けられました。
※( )内 職業/年齢
・嫌な顔せずいつでも笑顔で引き受けてくれる。(パート/38歳)
・嫌な顔をされたことが一度もない。(会社員・役員/39歳)
・孫の顔を見るのが楽しみになっているので、嬉しそうである。(公務員/40歳)
・どちらかというと、用事が入っていない限り、快く引き受けてくれています。なるべく迷惑をかけないようにはしています。(専業主婦/35歳)
・私の帰りの時間がお迎えの時間に間に合わない時に、ギリギリでも快く引き受けてくれた。(専業主婦/41歳)
・いつも積極的に関わってくれるので頼もしい。(パート/42歳)
・実家に預かってもらう時にどこかに連れて行ってくれたりすることが多い。(公務員/42歳)
・嫌な顔をせずに子供の面倒を見てくれるので助かります。(専業主婦/37歳)
・お互い協力し合っているので、まぁ仕方ないという様子。孫との接点があって、それはそれで頼られて嬉しい気持ちもあると思います。(パート/37歳)
・孫のためになるならと、いつも喜んで引き受けてくれる。(専業主婦/43歳)
・自分の用事があっても、孫を優先してくれる。(パート/43歳)
・基本的には頼りなさいという姿勢でいいよと了承してくれる。(パート/28歳)
・予定をキャンセルまでして駆けつけてくれる。(パート/42歳)
・いつでも、お迎えに行きたいみたいです。(専業主婦/39歳)
・「また連れてきなさい」といつも言われる。有難い。(パート/42歳)
・積極的に何かしてあげようと協力的な行動や提案をしていただけたことがとても頼もしく、感謝でいっぱいでした。(その他/25歳)
・自分の親はなんでも聞いてくれる。配偶者の親には頼みたくない。(専業主婦/38歳)
・すぐに応じてくれる。予定があってもなんとか空けようとしてくれる。(専業主婦/39歳)
・頼った時、その後で「いつでもおいで」「遠慮しなくていいよ」と言ってもらえる。(パート/40歳)
・孫が大好きなので協力してくれる。(専業主婦/38歳)
・私の体調が優れない時や子どもを預けたい時には快く引き受けてくれます。(専業主婦/29歳)
・小学生の時の夏休みの課題は一緒に裁縫で人形を作ったりしてくれて助かった。(専業主婦/45歳)
・私が普段からあまり頼らないので、いざという時は快く引き受けてくれている。(専業主婦/31歳)
【頼む内容による】体力のいる用事でなければ……
頼む内容によってご両親の様子が変わると回答した方の理由を見ると、ご両親の仕事の都合や体力のいる用事などが子どもをお願いする時にネックになるようです。前問でも、「本当は頼りたくない」方の回答で、ご両親の体力を心配された方がいたように、ご両親側からも子守りをする面でご自身の体力を考えて応じている場合もあるようです。
※( )内 職業/年齢
・頼む時間が長いと、かなり疲れるので、「勘弁してほしい」と言われました。(専業主婦/47歳)
・夜遅い時などは頼みづらいし、両親が仕事をしていることもあり頼めない。(専業主婦/39歳)
・義父母は心配性なので、二人そろっていないと基本預かってくれない。(公務員/45歳)
・自分の両親は共働きなので全て頼ることはできないが、子ども(孫)のことになると、何でも喜んで受け入れてくれる。(専業主婦/31歳)
・自分の親は協力的。主人の親はそうでもないかな。(専業主婦/42歳)
・体力がいる頼みは無理。(専業主婦/44歳)
・あまりに小さな用事では、頼まれる方も面倒くさそうにしています。(専業主婦/33歳)
子育てにおいて、誰かの助けを必要とする場面では、一番身近なご両親は非常に頼りになる存在。
今回の調査では、頼まれたご両親も協力的な方が多く、喜んでお子さんの面倒を見ている様子がうかがえました。
また、頼む側は感謝をしている方が多い一方で、ご両親の体力を心配する方や責任感から負い目を感じ葛藤している方も見受けられました。
家族とはいえ、頼む側も、頼まれる側も、お互いが気持ち良く過ごすためには、感謝と気遣いは不可欠のようです。
次回は、「子どもと祖父母の贈り物」についてお届けします。お楽しみに。