このコンテンツでは、不二家ファミリー文化研究所が独自に行った、さまざまなアンケート調査の結果を、毎月皆さんにお届けしています。
今回不二家ファミリー文化研究所が行ったのは、中学生までのお子様がいる全国の20代~40代の既婚女性200名を対象とした「家族(子ども)」に関するアンケート。
第8回は、「子ども(孫)と祖父母の関わり方②」についてお届けします。

7割以上の方が「甘い」と回答
祖父母はお子さん(孫)に対して甘いかどうかを聞いてみたところ、「甘い」という回答が全体の7割以上を占めていました。
また、「甘い」と回答をした方の中でどちらの両親が孫に対して甘いのか聞いてみたところ、「どちらの両親とも甘い」と回答した方が一番多い結果となりました。
今回は、それぞれの回答別に具体的なエピソードを聞いてみましたので、ご紹介します。
【祖父母は子ども(孫)に甘い】
「私の時は許されなかったのに!?」自分の子ども時代と比べて甘いと感じている方が多数
「甘い」と回答された方の多くは、親(祖父母)が子ども(孫)に何でも買い与えてしまう姿や、怒らない姿を見て甘いと感じているようです。
また、自分が子どもだった時とは異なる親の姿に驚いているというご意見も多く見受けられ、自分の時は許されなかったことが孫には許されている状況に、親の甘さを実感しているようです。
【ご自身の両親が甘い】30%※( )内 子どもの人数/回答者の年齢
・自分が子どもの頃に比べて、注意はするけど怒らないのが一番びっくりした。(3人/42歳)
・実家に行くと、お菓子やジュースが沢山用意されている。一緒に買い物に行くと、欲しいものがなくても、何か買ってくれる。(3人/43歳)
・自分たちが子どもの頃は与えられなかったり、許されなかったりしたことが、簡単に与えられている時。(3人/39歳)
・自分の父親が甘い。子どもに見合わない大人買いをして与える。(2人/34歳)
・小さな時から接する時間があったので、可愛い!可愛い!で来てしまったところがある。すぐにお小遣いを渡したりする。(2人/42歳)
・何でも買ってくれるから。子どもが要求すれば買ってくれている気がします。(3人/35歳)
・あまり叱ることなどもなく、いつでも孫をかばうところ。私が叱ると、子どもに怒るなと言われ、祖母から諭すように孫に話しています。孫の欲しいものをいつも聞いていて、誕生日やクリスマスなどの行事に合わせて用意しているところなど。(3人/37歳)
・自分に対する態度と違い、何をしても賢いとほめるから。(3人/39歳)
・せがまれた食べ物はたいてい買ってしまう。(2人/46歳)
【配偶者の両親が甘い】29%
・ごはん前にお菓子を沢山与える。ごはんを食べなくても良いと言う。(3人/37歳)
・悪いことをしてもまぁまぁっと言ってあまり怒らない。(3人/31歳)
・叱っていると「叱らないで!」と言われたことがあります。(2人/35歳)
・遠方に住んでいるが、以前手紙を書いたら、急に会いたくなったらしく、すぐ飛行機でやってきた。(3人/44歳)
・絶対怒らないし、子どもの言うことは何でもオッケーって感じ。(3人/38歳)
・いつも子どもの願いを聞き入れる。(3人/41歳)
・帰省中に子どもを叱ると、100%義父母が擁護するから。(3人/33歳)
・近くに住んでいた頃よく遊びに行ったが、「苺が好き」と言ったら一箱買って、ごはん前に好きなだけ食べさせたり、ゲームセンターに行くと際限なくやらせる。(3人/43歳)
【どちらの両親とも甘い】41%
・プレゼントやお年玉をくれたり、可愛がってくれているから。(3人/43歳)
・怒ることが少ない。自分たちが育てられた接し方と全然違う。甘い。(2人/44歳)
・子どもの欲しいものは何でも購入。会うたびにお小遣いをくれる。(2人/42歳)
・両祖父母の前で騒いだり行儀の悪いことをしたので怒ったら、逆に怒られた。(3人/43歳)
・自分の両親は、自分の時ほど厳しくない。配偶者の両親は、頑張らなくて良いと言う。(2人/43歳)
・自分の両親はお金をよく使ってくれる。配偶者の両親は額は少ないが頻繁にくれるし全く叱らない。(2人/42歳)
・祖父母は甘いと子どもが言うから。(3人/41歳)
・赤ちゃんの頃、ベビーカーをどちらが押すのかで取り合いになりました。(2人/39歳)
・年に何日かしか会えないので、会えた時はいろいろ買ってくれたりしています。(3人/37歳)
・つねにお菓子を準備してくれている。お菓子をたくさん食べて食事が食べられなくてもお菓子を出しっぱなしにしているせいだとは思っていない。(3人/37歳)
【祖父母は子ども(孫)に甘くない】
しつけもしっかり。可愛がってくれるけど、甘やかしてはいない。
一方、祖父母は子ども(孫)に「甘くない」と回答されたこちらは、しつけの面での親(祖父母)の態度を見て「甘くない」と回答されている方が多いようです。
優しく接するだけではなく、悪いことをしたらしっかりと叱ってくれる、そんなけじめのある対応が「甘くない」と感じる理由のようです。
【甘くない】21%※( )内 子どもの人数/回答者の年齢
・私より小言が多いので、子どもも辟易している。(3人/45歳)
・夫の両親は長男の子どもである孫と、他の孫とでは扱いが違う。金銭的には平等のようだが、長男の子どもである孫以外の孫の遊び相手になったことはないし、両親の自宅には長男の子どもの写真のみ大量に飾られていたことを知っている。(2人/45歳)
・どちらの両親も優しくしてくれるが、どちらも良くないことは叱ってくれるので、親として助かっている。(3人/42歳)
・両方とも、子育ては親がしっかりやるものという認識でいるので、孫に甘いということもなく、普通に接しています。(3人/39歳)
・甘やかしているという印象はない。わりと節度を持って接してくれる(2人/34歳)
・おもちゃなどは一切買わない。両家とも私たちが子どもの頃からそうだった。(5人/38歳)
・悪いことをした時にはしっかりと叱ってくれているし、挨拶に関しては特に厳しくしつけてくれています。(5人/29歳)
・甘いとかはない。普通に愛情を持って接してくれている。甘やかしてはいないということ。(2人/44歳)
今回の調査では、親(祖父母)が子ども(孫)に対して甘いと感じている方が多く、一般的に言われているように「おじいちゃんおばあちゃんは孫に甘い」という状況がうかがえる結果となりました。
可愛さゆえに、孫に対して寛容なおじいちゃんおばあちゃんたちの「愛情表現」は、ママたちの目には「甘い」と映るようですね。
次回は、「子どもと祖父母の関わり方③~理想の関わり方~」についてお届けします。お楽しみに。