このコンテンツでは、不二家ファミリー文化研究所が独自に行った、さまざまなアンケート調査の結果を、毎月皆さんにお届けしています。
今回不二家ファミリー文化研究所が行ったのは、中学生までのお子様がいる全国の20代〜40代の既婚女性200名を対象とした「家族で過ごす日本の季節と文化」に関するアンケート。
季節に応じた日本のさまざまな行事や習わしについて、今のご家庭のイベント事情をお届けします。
第2回は6月16日の和菓子の日にちなみ「和菓子」がテーマです。

●97%の方が「和菓子」好き!
まずは、和菓子は好きですかと質問してみたところ、なんと97%もの方が、「好き」と回答。和菓子人気が大変高いことがわかりました。

●一番人気は「大福もち」!
和菓子が好きと答えた方に、和菓子の中で特に好きなものを3つ選んでいただきました。
1位はずっしりと食べごたえのある「大福もち」で、85票を集め、続く2位は「たいやき・今川焼」で70票、3位は「わらびもち」で68票でした。
一方、甘味処の代表格とも言える「あんみつ」は13票、「くずきり」は10票と奮わず、贈答品の定番とも言える「最中」は6票で最下位という結果に。
特別感のある和菓子よりも、日頃から親しんでいる和菓子の方が人気は高いようです。

●「カステラ」「わらびもち」「おはぎ」などが一番人気の地域も
前問の調査結果を地域ごとに集計してみたところ、全国の結果と同様、半数の地域で「大福もち」の人気が高いものの、「北海道・東北」では「カステラ」、「北陸・中部」では「わらびもち」、「九州」では「おはぎ」と「ぜんざい/おしるこ」が1位となりました。
地域によって好まれる和菓子が少しずつ違っているのが面白いですね。

●和菓子を「月に数回以上食べる」という方が8割以上!
次に、和菓子を食べる頻度を聞いてみました。和菓子を「月に数回食べる」と答えた方が68%とダントツで多く、「週に数回」が13%、「年に1回」が11%で続きました。
月に数回以上食べている方を合計すると、なんと全体の82%になります!みなさん、頻繁に和菓子を口にされているようです。

●最も和菓子を頻繁に食べているのは「中国・四国」!
和菓子を「月に数回以上食べる」方を、地域別に見てみると、「中国・四国」で「月に数回以上食べる」と答えた方は、なんと95%! それに対し、「関東」は78%、「北海道・東北」にいたっては65%に留まりました。
和菓子の好みだけではなく、食べる頻度にも地域差があるようです。

●「洋菓子派」と、和菓子も洋菓子も「同じくらい好き派」が二大勢力に!
最後に、「和菓子と洋菓子、どちらが好きですか?」という質問を投げかけてみたところ、「洋菓子」と答えた方が41%、「和菓子」と答えた方が13%で、「洋菓子の方が好き」という方の方が多いものの、和菓子も洋菓子も「同じくらい好き」と答えた方が最も多く46%という結果になりました。

●「和菓子派」が最も多い地域は「九州」!
前の問の結果を地域別に見てみると、「和菓子派」の比率が最も高かったのは「九州」で28.5%。反対に「和菓子派」の比率が低かったのは「北海道・東北」で8%でした。「和菓子派」と「同じくらい好き派」の合計が多かったのは、頻繁に和菓子を食べる方が最も多かった「中国・四国」でした。

●「和菓子派」は「あんこが好き」「洋菓子派」は「クリームが好き」
前の質問で「洋菓子」「和菓子」「同じくらい好き」と回答した理由を聞いてみました。
「和菓子」を選んだ理由として一番多かったのは、「あんこが好き」でした。
他にも「甘さが丁度良い」「体に良さそう」「落ち着く」などの意見が集まりました。

※( )内 地域/回答者の年齢
【和菓子派】 13%
・生クリームよりあんこ派です。あんこをいつも常備しています。(関東/35歳)
・あんこがとにかく好きだから。(東北/38歳)
・和菓子の求肥が大好きだから。高級な味がするから。(九州/39歳)
・甘さがちょうど良い。(近畿/36歳)
・上品な甘さ。(九州/44歳)
・おいしい。食べると落ち着く。(中部/44歳)
・お茶と食べると心が落ち着くから。(関東/29歳)
・カロリーが低いから。(関東/40歳)
・食べた後、胃もたれしない。(近畿/37歳)
・乳製品が苦手なので。(中国/44歳)
・最近洋菓子があまり食べられなくなってきたから。(関東/27歳)
「洋菓子」を選んだ理由で多数を占めたのは、「ケーキ」「クッキー」「クリーム」「チョコ」「バター」などの、「特定の洋菓子や材料が好きだから」という意見で、その中でも突出していたのは「クリームが好き」という意見でした。
また、味が好きという意見だけではなく「洋菓子の方が食べ慣れているから」「あんこが苦手」という声も複数いただきました。他に「おいしいから」「可愛いから」「種類が豊富だから」という意見もありました。
※( )内 地域/回答者の年齢
【洋菓子派】 41%
・バターの香りが好き。(北陸/36歳)
・和菓子も好きだけど、やはり生クリームやスポンジが好きなので。(九州/44歳)
・生クリームが好きなのでどうしても洋菓子になってしまう。(近畿/43歳)
・あんこよりも生クリームやカスタードクリームが好きなので。(北海道/33歳)
・見た目も可愛いものが多くおいしいので。(北陸/38歳)
・まず見た目が華やかで、おいしそう。チョコレートなどの誘惑は、和菓子とは比較にならない程ものすごい。(中部/39歳)
・洋菓子の方が、満足感があるので。(東北/42歳)
・いろいろな種類のお菓子や甘さが選べるから。(関東/44歳)
・洋菓子の方がいろいろな味があって楽しめる。(九州/35歳)
・和菓子も好きだが、つい食べ慣れている洋菓子を食べてしまう。(関東/39歳)
・洋菓子の方がよく食べるから。(九州/29歳)
・あんこがあまり得意ではないから。(中国/38歳)
・あんこが飽きる。(北海道/39歳)
「同じくらい好き」を選んだ方の理由でダントツに多かったのは、シンプルに「どちらも好き」という回答でした。次に多かったのは「(どちらも好きなので)気分やシチュエーションに合わせて選んでいる」という内容でした。
「和菓子」も「洋菓子」も同じように楽しめるのが、一番幸せですね。
※( )内 地域/回答者の年齢
【同じくらい好き派】 46%
・和菓子と同じくらい、ケーキやシュークリームも好きだからです。どちらか選んで、と言われると、どちらも好きなので選べません。ですから中立派です。(中部/41歳)
・甘い物は何でも大好きで、どちらも選べないので。(近畿/43歳)
・どちらにもそれぞれのおいしさや良さがあり、それぞれに食べたい瞬間や時間、シチュエーションがある。(中部/42歳)
・和菓子洋菓子どちらもおいしい!(関東/42歳)
・どちらも子どものころから慣れ親しんで食べてきたものだから。(関東/47歳)
・あんこも生クリームも大好きです!(関東/34歳)
・どちらも同じくらい好きだから。和菓子ばかりでも飽きるし、洋菓子ばかりでも飽きるし、どちらもいいところがあるから。(北陸/29歳)
・ケーキは好きだけどあんこも好き。(関東/30歳)
・その時の気分。クリスマスはケーキの方がしっくりくるし、お彼岸はおはぎの方がしっくりくる。(近畿/43歳)
・気分によって食べたくなるものが違うから。(中国/45歳)
・和菓子も洋菓子も特定のものしか好きではないから。(東北/32歳)
今回の調査で、「和菓子」は「洋菓子」の人気に押されてはいるものの、頻繁に食べている方が多く、今も愛され続けているということがわかりました。
さて、6月16日は「和菓子の日」です。
普段から「和菓子」を食べている方も、いつもは「洋菓子派」の方も、ぜひお気に入りの「和菓子」を見つけて「和菓子の日」を楽しんでみてはいかがでしょうか。
次回は、「七夕」についてお届けします。お楽しみに。