このコンテンツでは、不二家ファミリー文化研究所が独自に行った、さまざまなアンケート調査の結果を、毎月皆さんにお届けしています。
今回不二家ファミリー文化研究所が行ったのは、中学生までのお子様がいる全国の20代〜40代の既婚女性200名を対象とした「家族で過ごす日本の季節と文化」に関するアンケート。
季節に応じた日本のさまざまな行事や習わしについて、今のご家庭のイベント事情をお届けします。
第6回のテーマは、「ハロウィン」です。

●「ハロウィン」にちなんで何かをした人は、約半数
最初に、昨年「ハロウィン」にちなんだことを行いましたかという質問をしてみたところ、約半数の方が行ったと回答しました。

●最も多く行われているのは、「お菓子を配ったりもらったり」すること
前問で昨年ハロウィンにちなんだことを「行った」と回答した方に、具体的に何を行ったのか聞いてみました。
一番多かったのは「お菓子を配ったりもらったりした」(50票)という回答で、僅差で「飾り付けをした」(46票)、「子どもに仮装させた」(46票)、「ハロウィン限定のグッズやお菓子などを買った」(44票)と続きました。

●ハロウィンに合わせた食事をしたり、仮装をしたり
続いて、昨年「ホームハロウィンパーティを開いた/参加した」、「ハロウィンイベントにでかけた」と回答した方に、具体的にどのように楽しんだのかを聞いてみました。
家族や友人、お子さんの習い事教室などで開かれるハロウィンパーティでハロウィンに合わせた料理やお菓子を食べたり、地域や商業施設などで開催されるスタンプラリーや仮装して、楽しく過ごされている様子がうかがえる回答をいただきました。
※( )内 都道府県名/回答者の年齢
【家族や友人とホームパーティを開いた】
・友達とホームパーティ。テーマパークにも遊びに行った。本格的な仮装はせず、おみやげになるようなグッズをパーク内で購入して着用した。(神奈川/49歳)
・家族や友達とお菓子を食べた。(大阪/40歳)
・友達複数人と、友達の家でホームパーティ。(東京/39歳)
・保育所時代の友達20人ほど集まって我が家でパーティ。子どもたちはハロウィンのご馳走を食べて、チョコレートフォンデュをし、仮装して各大人を回ってお菓子をもらった。別の日にハロウィンキャンドル作りの教室に行った。(大阪/37歳)
・子どもの友達家族と仮装して、ピニャータ(メキシコのくす玉のようなもの)を割った。(神奈川/32歳)
【教育機関のイベントに参加した】
・息子が習っている英語教室でハロウィンパーティがあって、娘も参加。ゲームをした後、町内中をピンポンして回り「トリック・オア・トリート」と言ってお菓子をもらっていた。(大阪/43歳)
・英会話教室の先生とゲームをしたり、ビンゴ大会をしたり、写真撮影をした。(岐阜/39歳)
・英語教室のパーティでみんな仮装してきて、ゲームやランチをして楽しんだ。(東京/39歳)
【地域のイベントに参加した】
・近所の子どもたちを怖がらせたり、お菓子を配ったりした。(京都/39歳)
・娘と一緒に児童館のハロウィンイベントに参加した。(兵庫/30歳)
・住んでいる分譲地の中でスタンプラリーをして、用意したお菓子を食べた。(神奈川/30歳)
・街のイベントへ行ってお菓子をもらった。(山梨/35歳)
・ご近所の方達と子どもたちを仮装させて、ご飯を食べました。(滋賀/39歳)
・地域を回って、子どもがお菓子をもらった。(神奈川/39歳)
・町内のハロウィンパーティに参加し、お菓子をもらったり配ったりした。(兵庫/39歳)
【商業施設のイベントに参加した】
・子どもが地域の商店街のお店を回って、お菓子を貰ってきた。(北海道/43歳)
・家族でショッピングモールの仮装コンテストに参加した。(北海道/45歳)
・子どもがお菓子をもらいに、ショッピングセンターの専門店を回った。(石川/35歳)
●「魔女」の仮装が圧倒的人気!
次に、2問目で自分や子どもが「仮装をした」と回答した方に、どのような仮装をしたのか聞いてみました。
特に人気だったのが「魔女」で、17票を集めました。魔女以外のモンスターで最も人気だったのは「ドラキュラ」で3票、次が「パンプキン(ジャック・オ・ランタン)」で2票、他は「鬼」「モンスター」「スカル(骸骨)」「ミイラ」「ゾンビ」で、それぞれ1票でした。「魔女」は並み居るモンスターの中でも飛び抜けて人気があるようですね。「アニメ・ゲーム・特撮」に出てくるキャラクターの仮装も人気で、11票を集めています。仮装するキャラクターは分散していましたが、その中で複数票を集めた作品は、女王や雪だるまが出てくる海外のアニメーション映画でした。

仮装について具体的に聞いてみましたので、ご紹介します。
帽子やマントなど仮装キャラクターのポイントになっているアイテムを用意したという方が多く見受けられました。
※( )内 都道府県名/回答者の年齢
【魔女】
・子どもが帽子とマントで魔女になった。(北海道/43歳)
・娘がちょっと可愛い魔女になりました。長男はちょっと怖い感じのドラキュラ伯爵になって、お菓子をもらいに人々の家をまわりました。(愛知/41歳)
・親子で魔女やモンスターになってみた。(大阪/40歳)
・魔女。仮装しやすかったから。(京都/39歳)
・娘は魔女。息子は雪だるまのキャラクター。(岐阜/39歳)
・100均で魔女の衣装を買って、子どもに着せた。(神奈川/39歳)
・子どもが幼稚園で作ってきた魔女の仮装を着せた。(広島/34歳)
・子どもがオリジナルの帽子で魔女になった。(愛知/35歳)
・ホームパーティで子どもは魔女やジャック・オ・ランタンに。大人は何もしなかった。(大阪/37歳)
・子どもだけ魔女に変身。(沖縄/35歳)
【アニメ・ゲーム・特撮】
・親子で海外アニメの女王のキャラクター。(群馬/43歳)
・特撮ヒーロー。父親が好きだから。(北海道/45歳)
・子どもが海外アニメの黄色いキャラクターとお姫様。(神奈川/32歳)
・男の子は海外アニメに出てくる大きな目玉の緑のキャラクター、女の子は海外アニメ版のアリスのネコのドレスを着た。可愛かった。(群馬/36歳)
・子どもたちで和製ゲームの兄弟キャラクターに仮装。(滋賀/39歳)
【魔女以外のモンスター】
・息子はドラキュラ、娘はパンプキン。(大阪/43歳)
・子どもはスカル(骸骨)のスーツ。(山口/32歳)
・包帯を体に巻いて、ミイラ女になった。(福井/37歳)
・子どもが、マントと冠でドラキュラ王子になりました。(千葉/35歳)
・子どもたちがゾンビに仮装した。(埼玉/29歳)
【その他】
・100均で買ったマントをつけさせた。(富山/46歳)
・ホームパーティだったので、本格的な仮装ではなくカチューシャやマントなど簡易的なものでした。(神奈川/49歳)
・子どもが、マントと耳をつけた。(愛知/39歳)
・子どもだけにマントとカチューシャ、槍を持たせた。(東京/39歳)
・娘がドレスを着た。(鹿児島/36歳)
・うさぎ。可愛い服が安かったので。(奈良/40歳)
・子どもが黒猫と鬼。(東京/42歳)
・猫の格好をした。(京都/39歳)
・お姫様。(北海道/33歳)
・子どもがメイド服を着た。(埼玉/47歳)
・人気ユーチューバー。(愛知/43歳)
・子どもが赤ずきんちゃんに仮装した。(東京/44歳)
・不思議の国のアリス。(千葉/43歳)
●積極的に楽しんでいる方がいる一方で、あまり歓迎していない方も多数
次は回答者全員に、ここ数年の「ハロウィンの仮装」についてどのように思っているのか、率直な意見を自由回答で聞いてみました。
みなさんのご意見を分類してみたところ、「良いと思う」(28%)、「改善の余地はあるが、良いと思う」(10%)という意見を合計したよりも、「良く思わない」(39%)という意見の方がわずかに上回っていました。

この結果を世代別に再集計してみると、年齢が高くなるにつれて「ハロウィンの仮装を受け入れにくい」と思っている方の割合が増える傾向が見られました。

最後に、みなさんにいただいた回答をご紹介します。
「良いと思う」と回答された方は、年齢問わず仮装している姿や楽しそうな姿を見て感じているようです。しかし、楽しんだ後の片づけや、楽しむ場所、時間などを考慮しながら楽しんでほしいという意見もありました。
一方で、「良く思わない」と回答された方は、ハロウィン本来の意味とかけ離れた盛り上がり方に違和感を感じていたり、一部マナーを守れない人に対し不快に思う方もいるようです。また、お子さんがいるみなさんの中では絶対やらなければならないイベントとなってしまうと準備などが大変という回答も多く見受けられました。
※( )内 都道府県名/回答者の年齢
【良いと思う】
・仮装に重点を置かれているが、年配の人も楽しそうに仮装をしているのを見ると、平和の象徴のようで良いと思う。(青森/47歳)
・楽しめるなら良いと思います。(京都/46歳)
・なかなか楽しくていいと思う。(福岡/44歳)
・楽しくて良いと思う。経済効果も期待できる。(北海道/45歳)
・自由で良い。(宮城/42歳)
・とても面白そうだとは思う。(宮崎/39歳)
・本人たちが楽しんでいるなら良いのではないか。(新潟/35歳)
・面白い。自分ではやらないけれども。(山口/37歳)
・本来の趣旨とは違うが,みんなが楽しいなら良いのでは。(神奈川/40歳)
・楽しめるイベントだと思う。(埼玉/38歳)
・楽しい、子どもがやるとかわいい!(埼玉/34歳)
・楽しいから、やりたい人は楽しめばいいと思う。(福井/37歳)
・流行りのものを取り入れたら楽しかった。(沖縄/35歳)
・かわいかったので、来年は子どもにさせたい。(長崎/39歳)
・個性的で良いと思う。(北海道/35歳)
・日本流にして楽しんでいて、新たなイベントが増えて面白いと思う。(千葉/33歳)
・かわいらしくて良いのでは。(石川/38歳)
・周りを見たらもっと手が込んでいて、来年はもっとちゃんと用意しようと思いました。(千葉/35歳)
【改善の余地はあるが、良いと思う】
・人に迷惑をかけなければいい。(岡山/44歳)
・ゴミ捨て、交通ルール、騒音などのマナーを守れたら楽しくていいと思う。(埼玉/47歳)
・仮装は良いと思うが、場所を選んでほしいと思う。(三重/48歳)
・本格的ですごいと思うが、交通妨害やごみなどマナーの悪い行動はやめてほしい。(神奈川/49歳)
・日本にはそのような風習がないので街中で仮装して歩くのはどうかと思うが、ホームパーティのような場所で仲間内で楽しむのはいいのではと思う。(山口/38歳)
・楽しくていいけど、夜メインで大人中心なのが残念。子どもイベントも増えてきたので今後に期待する。(大阪/37歳)
・やりすぎはどうかと思うけれど地域の人と関われるし、子どものうちにできることはやらせてあげるのは悪いことではないかと思います。(神奈川/30歳)
・常識の範囲内なら良いと思う。あまりハメを外しすぎなければ良い。(栃木/29歳)
・大人がしている仮装は、ちょっと行きすぎているものもあるな〜と感じることがあります。いわゆる、気持ち悪い感じのものと、お色気すぎるものです。子どもたちの仮装は可愛いと思います。(愛知/41歳)
【良く思わない】
・仮装の趣旨が違う気がします。(岐阜/41歳)
・とりあえず流れに乗るが年々大変になる。子どもの学校行事にハロウィンがあるので大変。(群馬/43歳)
・過剰になりすぎと感じる。迷惑はかけないでほしい。(神奈川/40歳)
・マスコミが取り上げすぎ。(埼玉/44歳)
・若者だけが弾けていて、本来のハロウィンの意味が無くなっていると思う。(大阪/43歳)
・子どもがやる分には良いと思うが、大人がバカ騒ぎするのはいただけない。(神奈川/41歳)
・面白いが、だんだん大掛かりになってきて大変。(秋田/42歳)
・本当の意味も知らないで仮装行列のように馬鹿騒ぎしている人たちを見るのが本当に不愉快。集まって馬鹿騒ぎをしても許されると思って傍若無人に振舞うのは迷惑でしかない。(静岡/42歳)
・面倒くさい。金がかかる。(東京/41歳)
・ただのコスプレ大会なので、くだらない。(千葉/48歳)
・何の祭りかわからない。(熊本/44歳)
・馴染めない、恥ずかしくなってしまう。(神奈川/42歳)
・別にどちらでもいいが、自分はやりたくない。(奈良/43歳)
・仮装をしていると強気になる人がいて、怖い思いをしたことがある。気持ちが悪い仮装の人は、見ていて不愉快に思う。(東京/47歳)
・海外の収穫祭の一貫なのに、騒ぎすぎ。(山口/32歳)
・町をそのままの格好で歩いていると子どもたちが怖がるのでやめて欲しい。どんちゃん騒ぎをして町を汚すような盛り上がり方は間違っていると思う。(岐阜/39歳)
・いつから、クリスチャンになったんだろう?と不思議です。(高知/37歳)
・日本には合わない。若い人だけの行事。(山口/39歳)
・仮装をしてどうするのかよく分からない。(兵庫/36歳)
・やりすぎ。お祭り気分もほどほどにしてほしい。(新潟/38歳)
・浸透しているようでしていない、違和感がある。(愛知/38歳)
【関心がない】
・やるのが当たり前にならなければ、人のことなど別にどうでもいい。(大阪/40歳)
・やりたい人はやれば良いと思う。(神奈川/44歳)
・特に何も思わない。(愛知/33歳)
・子どもの頃はハロウィンの習慣がなく、歳をとった今はあまり興味がないです。(香川/48歳)
・好きな人だけでどうぞ。(愛知/43歳)
・特に興味がない。迷惑をかけなければやりたいようにやればいい。(東京/39歳)
・仮装には全く興味がないです。(北海道/27歳)
【その他】
・だんだんヒートアップしてきている。(千葉/47歳)
・年々、派手になってきていると思う。(東京/46歳)
・年々、仮装がすごくなっている。(愛知/39歳)
・メジャーになったな。(北海道/36歳)
・みんなお金かけているなー。と思う。(北海道/32歳)
・年々仮装をする人口が増えているなと思う。(大阪/38歳)
・外国並み。(愛知/38歳)
今回の調査では、「ハロウィン」という行事は日本に浸透してきていて、パーティや仮装を楽しむ人の数が確実に増えてはいるものの、受け入れにくいと考えている方もまた大勢いる、ということが分かりました。クリスマスのように年間行事の1つとして多くの人に受け入れられるには、まだ時間がかかりそうですね。
「ハロウィン」はケルトを起源とする「悪霊を追い出す祭り」であると言われていますが、同時に、「秋の収穫祭」でもあります。仮装をして、「トリック・オア・トリート!」……は抵抗があるという方も、小さなかぼちゃを食卓に飾って秋の味覚を楽しむなど、さりげなく取り入れてみてはいかがでしょうか。
次回は、「七五三」についてお届けします。お楽しみに。