このコンテンツでは、不二家ファミリー文化研究所が独自に行った、さまざまなアンケート調査の結果を、毎月皆さんにお届けしています。
今回不二家ファミリー文化研究所が行ったのは、中学生までのお子様がいる全国の20代〜40代の既婚女性210名を対象とした「家族と日々の暮らし」に関するアンケート。日々の暮らしから見える「家族への想い」や「家族の絆」、ちょっとした「生活文化」などを調査結果とともにご紹介していきます。
第9回は、「冬に食べたくなるもの」についてです。

はじめに、みなさんに「冬になると食べたくなるものは何ですか?」と質問してみたところ、1番人気は「鍋料理」(171票)で、以下「おでん」(125票)、「中華まん」(93票)と続きました。

前問で1番人気だった鍋料理。その中でも、「どんな鍋料理が好きですか?」と聞いてみたところ、最も票を集めたのは「寄せ鍋」(113票)で、僅差で「すき焼き」(110票)、「しゃぶしゃぶ」(104票)が続く結果になりました。

この結果を年代別で集計してみたところ、30代、40代の回答が全体の回答とほぼ同じだったのに対し、20代では「キムチ鍋」が1番人気であることがわかりました。

次に、「頻繁に作る鍋料理や家庭独特のこだわり」などについて、具体的に聞いてみました。
頻繁に作る鍋料理として特に多かったのは「寄せ鍋」「水炊き」。その他に、「鍋スープなどの市販品」を利用するという回答や、鍋の種類に関わらず、「ポン酢が好き」という回答が非常に多く見受けられました。
また、同じ「寄せ鍋」であっても、「餃子」が入っていたり、「ポン酢」をつけて食べていたり、「もつ鍋味」だったりと、ユニークなこだわりが感じられる回答もたくさんいただきました。
※( )内 都道府県名/回答者の年齢
【寄せ鍋】
・寄せ鍋と豚しゃぶのハイブリッド。(宮城/41歳)
・寄せ鍋にポン酢をつけて食べる。(香川/34歳)
・味噌味の寄せ鍋。(千葉/36歳)
・子どもが食べやすい寄せ鍋。(大阪/29歳)
・寄せ鍋にして、餃子を入れて食べる。(香川/29歳)
・基本的に寄せ鍋。テーブルで煮込むと子どもが触ってしまいそうなので、完成してから出す。(千葉/27歳)
・もつ鍋のスープで寄せ鍋する。(福岡/29歳)
・ごく普通の寄せ鍋を、麺つゆを使って作る。(神奈川/29歳)
・寄せ鍋です。魚とお肉両方入れて、冷蔵庫にある野菜も適当に入れます。体が温まるし、野菜もたっぷりとれるので大好きです。(新潟/28歳)
【水炊き】
・焼肉のタレにつけて食べる。(山口/43歳)
・各々好きなタレにつけて食べられる。(北海道/41歳)
・ポン酢が大好きだから、汁は味のないものが良いので。(静岡/42歳)
・豚肉と白菜しか入れない時もあるけど、ポン酢で食べると何でもおいしい。(大阪/32歳)
・鳥でも豚でもポン酢で食べます。(兵庫/37歳)
・水炊きを甘めのポン酢で食べるのが好きです。(鹿児島/28歳)
・水炊きに市販の餃子を入れます。(福岡/28歳)
【鍋スープなどの市販品】
・市販の鍋用の出汁に、野菜をたっぷり入れます。(大阪/44歳)
・煮込みラーメンを使うと簡単だし、どんな具材でも確実においしく仕上がるので、我が家のストック食材となってます!(北海道/36歳)
・市販のスープに合わせた具材を入れるだけ。(埼玉/35歳)
・市販スープを買ってきて、色々な味を楽しむ。(大分/36歳)
・市販の鍋のもとを使うので、こだわりは特になし。味は毎回変える。野菜は多め。(京都/39歳)
【その他】
・野菜と白滝たっぷり。冷凍シュウマイ入り。(東京/44歳)
・家で作った野菜たっぷりの鍋。(岐阜/37歳)
・とりあえず時間がない時は余った野菜を入れて鍋にしています。野菜もたくさんとれるし、簡単なので。(栃木/30歳)
・野菜をたっぷり入れて、うどんと餅を入れる。ちゃんこ味が多い。(千葉/39歳)
・豆乳チーズ鍋。ニラとキャベツともつで作る。締めのチーズリゾットが絶品。(兵庫/46歳)
・豚味噌ちゃんこ。(愛知/39歳)
・頻繁に作るのはちゃんこ鍋。夫が塩系のあっさりした味が好きなので、大体塩ちゃんこになる。(大阪/29歳)
・湯豆腐がみんな好き。出汁の昆布まで売り切れます。また〆のおじやがどんな鍋でもおいしい。(東京/37歳)
・味噌味でもつ鍋や、キムチ鍋をよく作ります。(北海道/26歳)
・シマチョウを使ったもつ鍋。さっぱり食べられるように塩味やレモン味にする。(宮城/28歳)
・白菜と豚バラのミルフィーユ鍋。(埼玉/35歳)
・味噌汁と同じような味付けの鍋にする。残った汁に卵とコーン、チーズを入れておじやにするのが楽しみ。(千葉/33歳)
・月に数回、季節問わず鍋は食べます。ポン酢が大好き。(奈良/42歳)
・貧乏鍋。豆腐と白ネギとエノキくらい。(大阪/47歳)
・鷄むね肉のミンチに微塵切りにしたレンコンとねぎ、椎茸を入れて団子を作り、つくね鍋をよくします。(千葉/28歳)
・鶏塩鍋が人気です。ゆず胡椒を必ず入れます。(愛知/33歳)
・トマト鍋。とにかく家にある材料を大量に入れて、トマトジュースで煮込む。締めはお肉とパスタを入れてミートソース風にする。(千葉/40歳)
・仕切りがある鍋を購入したので、いつも2種類の出汁で鍋をします。(大阪/34歳)
・出汁に使う昆布は必ず細かく刻んで、具と一緒に食べるようにしている。(山口/39歳)
・こだわりはないけど、肉団子など、子ども達が食べてくれそうなものを入れる。(埼玉/26歳)
・子どもが好きな餃子鍋。(愛知/40歳)
・すき焼きは簡単で栄養バランスも良いのでよく作ります。(大阪/47歳)
・しゃぶしゃぶから始まり、徐々に味を変えていき、数日間楽しむ。(京都/41歳)
・レタスと豚肉のしゃぶしゃぶ。(栃木/36歳)
・豚しゃぶを麺つゆと柚子胡椒につけて食べるのがおいしい。(大阪/39歳)
・キムチ鍋は出汁を買うのではなく、自分でコチュジャンや豆板醤を使って味を作る。子どもも喜んで食べてくれる。(大阪/39歳)
・イワシのつみれ鍋。(東京/46歳)
・鮭と味噌バターの組み合わせの鍋が好き。(長野/41歳)
・白子鍋が多い。(広島/47歳)
・冷凍フグを昆布入りの出汁で野菜と一緒に煮込んで、ポン酢をつけて食べる鍋が我が家の定番です。(大阪/39歳)
・最後に必ず〆の雑炊。(愛知/43歳)
・ラーメン鍋。とりあえず、家にある野菜や肉などと一緒にラーメンを入れる。(愛媛/41歳)
・何の鍋でも最後にうどんを入れて食べるのが楽しみ。(鳥取/41歳)
・ちゃんぽん麺を入れる。(福岡/38歳)
・お餅を必ず入れる。(千葉/29歳)
最後に「あなたの家には鍋奉行がいますか?」と聞いてみたところ、45%の方が「いる」と回答しました。
鍋奉行が「いる」と回答した方に、具体的に誰が鍋奉行なのか聞いてみると、最も多かったのは「自分(妻)」54%で、次は「夫」45%でした。

前問で「鍋奉行がいる」と回答した方に、その腕前などについて具体的に聞いてみました。
鍋奉行が「自分(妻)」である方の回答を見ると、「もちろんおいしく作ります」といった頼もしい回答の中に、「下手だが、他に誰もやってくれない」といったちょっと消極的な回答も見受けられました。一方、「夫」が鍋奉行という方の回答からは、「野菜を切るところからやってくれる」「具の入れ方など結構うるさい」「仕切りたがる」など、なんだか楽しそうな様子が伝わってきます。日常的に料理を担当していない方が鍋奉行だと、よりイベント感が増して楽しめるのかもしれませんね。
※( )内 都道府県名/回答者の年齢
▼鍋奉行がいる
【自分(妻)】
・腕前はたいしたことはない。(茨城/40歳)
・下手だが、他に誰もやってくれないから。(東京/44歳)
・フライパン鍋しかしないので、自分がやる。(福岡/39歳)
・もちろんおいしく作ります。(愛知/33歳)
・主人は面倒くさがりのため、自分。ただ煮込むだけです。(埼玉/35歳)
・とくにそういうのはないですが、あえていうならやっぱり私でしょうか。みんなの食べ方を見ながら、具材を足したりしています。(石川/32歳)
・時々娘も手伝ってくれます。(大阪/38歳)
・しいていえば、私だが鍋に慣れてないので他人には振る舞えない。(兵庫/28歳)
・自分が作るが、あまり得意ではない。(大阪/29歳)
・母親の私がほぼ鍋奉行。(香川/29歳)
・私しか料理しないので。(新潟/28歳)
【夫】45%
・食材が少なくなったら補充してくれる。(愛知/42歳)
・具の入れ方や煮え方など結構うるさい。(神奈川/43歳)
・野菜を切るところから全部やってくれる。(広島/40歳)
・特に締めの雑炊の作り方が上手い。(大阪/32歳)
・具を一気に入れるので微妙。(香川/34歳)
・何かと仕切りたがる。(埼玉/35歳)
・子どもたちが喜ぶ味を作る。(愛知/39歳)
・盛り付けが上手い。(大阪/39歳)
・腕前は微妙。肉を広げてくれないから固まって煮えてしまう。(愛知/24歳)
・腕前は普通かな?野菜や出汁の用意は私なので、その後は夫に任せます。(大阪/29歳)
・ちょうど良いタイミングでお皿によそってくれます。(千葉/28歳)
【その他】1%
・自分の母親。とてもおいしい。(埼玉/38歳)
▼鍋奉行がいない
・食欲旺盛で大きな鍋に作って絶え間なく食べれるようにしているため、特にいない。(北海道/48歳)
・鍋奉行はたぶんいない。みんなで仲良くつついている。(兵庫/46歳)
・特にいるわけではありません。子どもの世話に追われているので適当です。(北海道/36歳)
・特にいませんが、よそったりするのは妻の私です。(山形/30歳)
・特に決まっていません。そんなにこだわりもありません。(千葉/29歳)


寒さが一段と厳しくなってきた今回は「冬に食べたくなるもの」について調査してみました。
1番人気は、手軽でありながらちょっと特別感のある「鍋料理」でした。
「すき焼き」や「しゃぶしゃぶ」といった高価な鍋料理も良いですが、家庭でよく食べられている鍋料理にも、簡単でおいしそうなアイデアがたくさんありましたね。ぜひ参考にして、寒い冬、いつもと一味違った鍋料理を食べて心も体も暖まってみてはいかがでしょうか。
次回は、「風邪・インフルエンザ」についてお届けします。お楽しみに。