このコンテンツでは、不二家ファミリー文化研究所が独自に行った、さまざまなアンケート調査の結果を、毎月皆さんにお届けしています。
今回不二家ファミリー文化研究所が行ったのは、中学生までのお子様がいる全国の20代〜40代の既婚女性210名を対象とした「家族と日々の暮らし2」に関するアンケート。日々の暮らしから見える「家族への想い」や「家族の絆」、ちょっとした「生活文化」などを調査結果とともに紹介していきます。
第7回は、「結婚」についてです。

最初に皆さんに、ご主人とどこで出会ったか聞いてみたところ、「職場」(31%)が最も多く、以下「友人の紹介」(28%)、「学校」(19%)と続きました。また、かつては結婚相手との出会いの場の代名詞的な存在だった「お見合い」は今回のアンケートでは0票だったのに対し、小数ではありながらも「マッチングアプリ」(3%)やSNSという回答がありました。結婚相手との出会いの形も、時代によって変化しているのかもしれませんね。

次に皆さんに、結婚の決め手について聞いてみたところ、多かったのは「優しかったから」という回答で、30票を集めました。以下、「子どもを授かったから」(28票)、「一緒にいて落ち着くから」(26票)が僅差で続いています。

次は皆さんに、結婚を決めた当時と今で、ご主人に対する気持ちに変化があるか聞いてみたところ、「はい」と回答した方が48%、「いいえ」と回答した方が49%という結果になりました。

「はい」と回答した方に、詳しく聞いてみたところ、「家事を手伝ってくれる」「家族を1番に考えてくれる」といった、ご主人の協力的な様子がうかがえました。また奥さん側も、ご主人に対して尊敬や感謝の気持ちを持っているようです。
※()内 回答者の年齢
・色々あったが、変わらず大切にしてくれていると思う。(43歳)
・結婚前、何があっても笑顔で乗り越えられそうな芯の太さと安心感を覚えました。それは今でも変わりません。(45歳)
・結婚を決めた時と変わらない気持ちです。この人に決めて良かった、と日々思います。(24歳)
・最初から情熱的ではなく、一緒にいることが全く苦にならない平和な感じが良かった。それは今も変わらない。(39歳)
・特に変わっていない。「よくこんな私を好きになったな」と思う。(29歳)
・結婚したことを後悔はしていないが、結婚当時も今も主人に愛は感じない。(34歳)
・結婚を決めた時、夫の役割を果たしてほしいなと思っていた。今は家族を1番に考えてくれて優しい人だなと思う。(26歳)
・初々しさはさすがにないが、いつも感謝している。こんな私と一緒にいてくれてありがとうと思っている。(29歳)
・昔より優しい言葉や態度は減っているけれど、気にかけてくれるので、この人と結婚して正解だったと思う。(32歳)
・全く同じ。結婚しても家事を手伝ってくれていて助かっている。(26歳)
・当時も今も変わらず大好きです。当時は遠距離でなかなか会えなかったので、一緒に住めることが楽しみでした。今、毎日顔が見られることが当たり前になっても変わらず毎日楽しいです。(34歳)
・特に変わりなく、信頼してるし、頼りにしている。(44歳)
・特に変わりなし。パパになってそこそこしっかりした。(27歳)
・変わらず、主人が大好きである。(29歳)
・優しい人だと思っていたけど、結婚15年目にして未だに変わらないところがすごすぎる。(39歳)
・良い父親になりそうだと思った。実際、とても子育てに協力的。(31歳)
前問で「いいえ」と回答した方にその理由を聞いてみたところ、最も多かった回答は「理想と違った」(54%)でしたが、「恋人から家族に変わった」(32%)、「結婚前より好きになった」(14%)といった明るい回答も複数いただきました。

この回答について、さらに詳しく聞いてみました。
「理想と違った」という方の回答を見ると、「なぜ私だけが尽くさなくてはならないのか」「仕事を理由に家事育児を丸投げ」といった、ご主人の非協力的な態度に対しての不満がうかがえます。
一方、「恋人から家族へ変わった」という方は「ときめく恋人というより、人として愛情を持てる存在」、「結婚前より好きになった」という方は「結婚する前より今の方が毎日一緒にいて楽しい」と、とても前向きな回答をしています。
※()内 回答者の年齢
【理想と違った】56票
・おじいさんおばあさんになってもこの人と一緒にいるのだろう、と思っていた。今は熟年離婚もありえるのかなと思っている。(39歳)
・結婚を決めた時はすごく好きで尽くしたいと思ったが、今はなぜ私だけが尽くさなければならないのかがわからない。(26歳)
・初めは優しかったけれど、だんだん亭主関白が出てきて振り回されています。言葉がきつく、胸に刺さって痛い。(37歳)
・ポジティブ人間とネガティブ人間は、やはり合わないと思いました。結婚前に「あれ?」と思っていたところは後々、ぶつかり合う部分になると知りました。(29歳)
・マメな性格で優しくて、家事や育児に関して積極的に取り組んでくれそうと思っていた。現在は、仕事に追われて家事育児を丸投げしていることに対して腹立たしく感じる。(28歳)
・がっかりすることも多いが、お互い様だろう。(41歳)
・決めた時は外見も中身も大好きだった。現在も変わらず優しいが、30キロ近く太ったので見た目はあまり好きではない。やせてほしい。(35歳)
・結婚後に本性出すのはやめてほしい。(41歳)
・子どもが大切すぎて、夫への気持ちはだいぶなくなってしまった。(29歳)
・当時は好きだったが、今はいてもいなくても変わらない。結局1人で育児をしているので。(29歳)
・当初は私中心、現在は子ども中心の旦那なので、寂しい。(38歳)
・無口だということは承知していたが、必要なことまでしゃべらないので嫌気がさした。(49歳)
【恋人から家族に変わった】33票
・結婚を決めた時より優先順位が下だけど、相手に依存するわけでもなく、ちょうど良い距離感。(32歳)
・たまにしかときめかなくなったが、もうほかの人とは暮らせないと思うほど理解し合っている。(22歳)
・ときめく恋人というよりは、人として愛情を持てる同志のような存在。(42歳)
・空気のような存在になった。(35歳)
・結婚当時はお互いに見栄をはっていたような気がする。一緒に住むようになって喧嘩したりして本音をぶつけられるようになって、今は素でいられる。(29歳)
・結婚当初は恋人同士の頃とあまり変わらずときめいたりしてた。子どもが生まれた今はときめきは減ったものの、頼りになって尊敬できる良きパートナーであり、良き旦那さん。(32歳)
・昔はドキドキしていたが、今は癒し。(42歳)
・当時程の熱はないけど、信頼や絆は深まったと思う。物足りなさを感じる部分もあるけど、私の色々な部分を受け入れてくれているので感謝している。これからも仲良くしたい。(29歳)
・当初は男性として好きで大切に思っていましたが、今は家族として愛しているし、大切に思っています。(30歳)
・恋愛感情というより、家族としてなくてはならない存在になった。(27歳)
【結婚前より好きになった】15票
・結婚を決めた当初は不安や迷いもあったが、今は結婚して非常に良かったと思っている。(36歳)
・もっと信頼ができて、安心できる相手になった。 (29歳)
・結婚する前より今の方が毎日一緒にいて楽しいし、感謝もするようになった。(28歳)
・信頼感がより増している。(37歳)
・当時は自分の身の丈に合った良い人を見つけたなと思っていたが、子どもへの愛情や仕事への姿勢などを見て、自分にはもったいないほど素晴らしい人で良かったと思うようになった。(33歳)
・当時は優しくて一緒にいると落ち着く存在だったが、今は大黒柱で頼りになる存在になった。(27歳)
・当初は優しい反面、少し頼りないと思うこともあったが、年月を経て考え方などがしっかりしてきたと思う。(49歳)
最後に皆さんに、結婚を漢字1文字で表してもらったところ、最も多かった回答は「幸」(19票)で、以下、「絆」(17票)、「耐」(13票)と続いています。

選んだ漢字について、詳しく聞いてみましたのでご紹介します。
「幸」を選んだ方からは、「結婚は好きな人と結ばれるから幸せなこと」という回答をいただきました。次に多かった「絆」を選んだ方からは「お互いがなくてはならない存在」という回答を、「耐」を選んだ方からは「我慢の連続だから」という回答をいただいています。どの回答も説得力がありますね。
※()内 回答者の年齢
【幸】19票
・子どもが生まれて、色々な幸せが増えた。(34歳)
・結婚自体は、好きな人と結ばれるのだから幸せなものだと思う。2人の関係が変わった後、対応できるかは、そのカップル次第。(39歳)
・結婚しなかったら、こんな素敵な家族も生まれなかった。夫と結婚して本当に良かった、と思っています。(49歳)
【絆】17票
・お互いが相手のことを思いやらないと生活できないから。(36歳)
・お互いがなくてはならない存在だと思う。(42歳)
・一緒に生活して乗り越えるうちに深まると思うから。(35歳)
【耐】13票
・我慢の連続だから。(44歳)
・他人同士なので。(30歳)
・価値観など全く違うし、亭主関白で自分が1番の人で一緒にいるとイライラするから、それに耐えないといけない。(29歳)
※()内 選んだ漢字1文字/回答者の年齢
【その他】
・紙の上でも実生活でも、共に生きていく存在だから。(共/40歳)
・共に色々なことに立ち向かっていくから。(共/32歳)
・忍耐が必要だと思うから。(忍/41歳)
・なかなか自分の思い通りにならないことが多いから。(忍/45歳)
・苦しいことの方が多い気がします。が、それが吹っ飛ぶような幸せも味わえれるので良いものだなとも思います。(苦/24歳)
・自由気ままに生きることができなくなる。相手の嫌な面に耐えるのが苦痛。(苦/49歳)
・安らぎ、安心感があるから。(安/43歳)
・ある程度運もあるが、縁があるから結婚できるのだと思う。(縁/44歳)
・「らく」ではなく、「たのしい」。大変なことも多くあるが、意見の相違があっても気付きがあったり、子育て中も笑えることがあったりと、総合的に見ると楽しいことの方が印象に残っている。(楽/49歳)
・結婚して子どもも生まれて、自然と笑顔になれるようになった。(笑/29歳)
・和む。調和。2人が同じ気持ちを共有できるから。(和/28歳)
・愛されていると感じられる。(愛/22歳)
・どんなことでもお互いに協力する姿勢がないと、どちらかがしんどくなってしまうから。(協/30歳)
・異なる環境で過ごした2人が、1つの絆で結ばれるから。(結/36歳)
・優しい気持ち、温かい気持ち、大変な気持ちなど、色々な気持ちがぎゅっと詰まった「心」が合わさって家族ができていると感じるから。(心/45歳)
・2人のこと以外にお互いの家族や会社など、責任のあることが増えるので、家族としての意識が必要だと思うので。(家/29歳)
・自分を優先していた結婚前とは違って自由にならないことも多いが、それが人間としての成長につながると思うから。(学/26歳)
・自分の居場所。(居/33歳)
・何でもお互い様だということが、結婚してよくわかったから。(互/29歳)
・相手に合わせることも大切だから。(合/42歳)
・支え合って生活していくことが大事だから。(支/28歳)
・一緒の家で暮らすから。(住/30歳)
・生活に直結しているから。(生/36歳)
・お互いに尊敬する気持ちがなくなったら、終わり。自分たちにあるかはわからないが。(尊/38歳)
・道は終わりがないし、人生という道の途中で起こるイベントだから。(道/32歳)
・相手の良いところも悪いところも全て受け入れて、認めてあげること。(認/29歳)
・変化の変です。お互い少なからず変わりながら生きていくことになるので。(変/40歳)
・生活環境などがガラッと変わるので、人生の一(はじめ)ということから。(一/27歳)
・子どもたちがいなかったら、どうなっているかわからない。(子/32歳)
・良いことも悪いこともたくさんあるし、好きだから別れられなかったりして悩むから。(悩/22歳)
・不満があることもあるが、大抵満たされた生活を送れているから。(満/27歳)
・人はそれぞれ生まれ育った生活環境が違う。それを押し付けない。(個/40歳)
・家族の始まり。(始/32歳)
・結婚で染まっていく感じがする。(白/39歳)
・人生に必要なことだから。(要/42歳)
・結果がわかるのは、老いてからだと思うから。(老/29歳)


今回は「結婚」について調査してみました。
この調査では、結婚の決め手として「優しいから」という回答が最も多く挙げられました。また、ご主人が家事育児へ積極的に参加しているご家庭は、とても幸せな結婚生活を送っているようです。
夫がお金を稼ぎ、妻は家を支える、という従来のスタイルから、お互いを尊重して支え合うスタイルへと変化していることがよくわかりますね。
次回は、「ストレス」についてお届けします。お楽しみに。