このコンテンツでは、不二家ファミリー文化研究所が独自に行った、さまざまなアンケート調査の結果を、毎月皆さんにお届けしています。
今回不二家ファミリー文化研究所が行ったのは、中学生までのお子様がいる全国の20代〜40代の既婚女性210名を対象とした「家族と日々の暮らし2」に関するアンケート。日々の暮らしから見える「家族への想い」や「家族の絆」、ちょっとした「生活文化」などを調査結果とともに紹介していきます。
第8回は、「ストレス」についてです。

最初にみなさんに、普段の生活でストレスを感じることがあるか聞いてみたところ、88%の方が「ある」と回答しました。

前問でストレスを感じることがあると回答した方に、どのようなことでストレスを感じているか聞いてみたところ、「家事」(105票)が最も多くの票を集め、僅差で「育児」(97票)が続くという結果になりました。また、3位の「ご主人」(73票)にも多くの票が集まっています。

前問で回答したストレスを感じていることについて、具体的に聞いてみました。
最も多かった「家事」と回答した方の意見をみると、「やることが多い」「休みがない」といった内容が多く見受けられました。また、次に多かった「育児」と回答した方の意見では「子どもが言うことを聞かない」「自分の行動が制限される」といった回答が目立ちました。
※()内 回答者の年齢
【家事】105票
・毎日バランスの良い献立を考えなくちゃいけないのがストレス。(24歳)
・家事を1人でやるのが当たり前の環境にストレスを感じる。(29歳)
・子どもがいると思うように家事をこなせないから。(28歳)
・自分に余裕がないから。(35歳)
・完璧主義があだになる。(43歳)
・毎日繰り返し、際限なく行わないといけない。(39歳)
・やることが多くて、あれもこれもやらなければと思うとパニックになる。(29歳)
・家事をしても家族からの感謝がなく、やってもらって当然という態度だから。(44歳)
・料理も掃除も苦手だから。(42歳)
・家事が終わらないと自分を責めてしまうから。(31歳)
・仕事中心のため、家事をやるのが負担。でも夫に頼むととんでもなく時間がかかるため自分でやるほうが楽。(42歳)
・家事に休みがない。(43歳)
・やりたいことがきちんとできない。やりたくない時にもやらなければいけない。(39歳)
【育児】97票
・妊娠後期で、4歳の息子と思うように遊んであげられない。(38歳)
・正解がわからない。(29歳)
・子どもが小さい上に主人がほとんど仕事でいないので、ほぼ毎日ワンオペ育児だから。(35歳)
・思った通りに子どもが成長することはない。(42歳)
・子どもが乳児なので自分の行動が制限されるし、まだまだ育児に不慣れでわからないことが多い。(29歳)
・子どもたちの発達が遅く、コミュニケーション能力が乏しいため、日々悪戦苦闘しているから。(42歳)
・イヤイヤ期の子どもがいるのでイライラがたまる。相手をしていると家事が全然進まない。(34歳)
・長女が非常に気難しい性格をしていることと、私1人で外出が滅多にできないことです。(38歳)
・育児は本当にストレス。毎日朝から子どもに怒ってばかりで疲れる。(32歳)
・子どもが言うことを聞かなかった時の対応が上手くいかない。(32歳)
・子どもは2才と5才の男の子。2人ともやんちゃで言うことをなかなか聞きません。カーテンを破いたり、ソファーに落書きしたり、洋服をはさみで切り刻んだり毎日すごいです。(30歳)
・子どもは成長の途中で心が不安定だから、真剣に向き合うとストレスがたまる。(34歳)
・下の子が何でも口に入れるので目が離せない。(32歳)
【ご主人】73票
・夫がきちんと向き合ってくれず、いつも適当に話を流されてまともに会話できないから。(49歳)
・仕事が忙しく帰宅時間が遅いが、主人が帰宅してからでないとできない食事や弁当の後片付けに嫌気がさしている。(28歳)
・疲れているのはわかるが、休みの日は寝ているか携帯でゲーム。飲みに行ったら次の日は家で1日寝ていて、子どもとちゃんと遊ばないから。遊ぶとしても携帯をさわりながらなので、見ていてストレスがたまる。(30歳)
・夫が家事育児をほぼ丸投げしているのに、生活費も折半しているのでタダで働かされている気分。現在住んでいるのも不便な田舎で、家も古く大嫌い。(34歳)
・辛い時に旦那の理解が得られないことがストレス。(34歳)
・育ってきた環境が違う人間が、同じルールで生活するのは難しい。(26歳)
・最近お互い更年期で、考え方が食い違うからストレス。ひいては子育てや家事にも影響する。(49歳)
・主人が口は出すものの手は出さず、育児などほぼしないので、 1人の時間も欲しいがなかなか取れない。(28歳)
・口が悪い。子どもの前で悪い言葉を平気で言う。(39歳)
・環境が変わったので協力してほしいのに、言わないと気がつかない。(43歳)
・思いやりがない。(40歳)
・子どもがいるにも関わらず、未だに独身のような行動をしているため。(34歳)
・とにかく旦那へのストレスがすごい。自分の趣味を優先して、家のことは何もせずに怒るから。(33歳)
【仕事】40票
・育児があると、やりたい仕事ができない。(22歳)
・職場の人間関係。(43歳)
・仕事しなきゃと思うけれど、踏ん切れない。(40歳)
・とにかく仕事が多くてクタクタ。サービス残業にも程がある。(42歳)
・限られた時間でする仕事の責任。時間に余裕がなくなるにつれ、ストレスを感じる。(27歳)
・乳児がいる家庭の理解がないこと。(27歳)
・もうすぐ育休からの復帰があるが、元々今の仕事があまり好きではないし、子ども2人の育児と上手く両立できるか不安。(29歳)
・子どもの教育費や家のローンなどでお金がかかるので働きたいが、なかなか条件に合う仕事が見つからない。(48歳)
・上司が言ってることとやってることが全く違うし、自分で言ったことを全くできていない。(36歳)
・町内と学校の役員が被ったタイミングで、仕事も増えた。(32歳)
・自営業だけど、日々の生活や奨学金返済などでお金がないのに子どもの預け先が決まらず、自由に働けない状況にあることにとてもストレスを感じる。(29歳)
・通勤時間が長すぎるため。(28歳)
【親族関係】36票
・実家に帰っているが、みんなそれぞれの予定で家にいないので、家族全員分の家事をやったり子どもを相手にしたりと疲れる。母親はかなり自分勝手なので話をするのも疲れる。(28歳)
・義両親との関係が面倒くさい。(26歳)
・母と伯母と話が通じにくいが、合わせる必要があるのでしんどい。(39歳)
・介護などの調整が難しい。(45歳)
・姑が忘れっぽすぎる。それを改善するつもりもなく、言っていることや主張がその日その時によってコロコロ変わり、苦痛。子育てや家事のやり方、衛生感覚が合わない。(35歳)
・旦那の実家に入ったから、気疲れする。義父と合わない。(29歳)
・頼れる人が少ないから。(30歳)
・旦那の家族の家が近く、育児に関して口出しをしてくる。(29歳)
・旦那の親族と考え方が違うからストレス。(37歳)
・子どもが機嫌の良い時だけ関わってきて、泣くと自室に逃げる。(41歳)
【幼稚園・保育園・学校関係】28票
・関わりたくない相手でも、子ども関係だと関わらなくてはいけない。(29歳)
・PTAの委員に選ばれてしまったから。(38歳)
・幼稚園のお母様方と話をする時は、変なことを言わないように気を使う。(28歳)
・経済格差を嫌でも感じるから。人目が気になるから。(42歳)
・引っ越してきてバタバタだから。(25歳)
・幼稚園は馴染めないし、疲れる。(36歳)
・コミュニケーション能力が低いので、幼稚園や学校の行事は緊張します。(39歳)
・保育や学校は、お金も時間もかかるのが心配。(29歳)
【町内会・ご近所関係】27票
・近所のご老人が馴れ馴れしい。(42歳)
・町内会で役員にされて大変。(37歳)
・近所に面倒くさいママ友がいること。(42歳)
・共用部の使用状況とか騒音が気になる。(35歳)
・古い慣習が多く、役員や組長などの仕事がとても多い。(41歳)
・近所に親族がいないところに家を建てたので、周りのことが全くわからない。(27歳)
・ご近所さんに高齢者が多くて理解がないから。(26歳)
※()内 ストレスに感じること/回答者の年齢
【その他】12票
・支出が多くて貯金ができていない。やりくりが下手なので模索中。(家計/34歳)
・持病があって悩んでいるから。(健康/44歳)
・妊娠中で身体が重いので、子どもと満足に遊んであげたり家事をしたりするのが難しい。(健康/28歳)
・夜中に何回も起こされるから。(睡眠/31歳)
次にみなさんに、意識的にストレスを発散しているか聞いてみたところ、93%の方が「はい」と回答しました。

最後に、前問で意識的にストレスを発散していると回答された方に、具体的にどのように発散しているか聞いてみたところ、最も多くの票を集めたのは「好きなものを食べる(甘い物・お菓子など)」(54票)で、「親しい人と話す(友達・母・ご主人)」(31票)、「寝る・ゆっくりする」(30票)と続きました。



今回は「ストレス」について調査してみました。
この調査では、ほとんどの方が日常生活、特に「家事」や「育児」にストレスを感じているという結果になりました。「家事」も「育児」も、「疲れたからしばらく休もう……」というわけにはいかないことなので、よけいにストレスに感じてしまうのかもしれません。
今ストレスを感じている方は、みなさんから寄せられたたくさんのストレス発散方法を参考に、上手く乗り切ってくださいね。
次回は、「SNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)」についてお届けします。お楽しみに。