このコンテンツでは、不二家ファミリー文化研究所が独自に行った、さまざまなアンケート調査の結果を、毎月皆さんにお届けしています。
今回不二家ファミリー文化研究所が行ったのは、海外旅行へ2ヶ国以上行ったことのある18歳以上の200名を対象とした海外旅行での経験を通して知った世界と日本の文化に関するアンケート。皆さんが海外旅行で経験した国の特色や、その暮らしから見えてきた世界各地の「習慣」や「文化」などを調査結果とともに紹介していきます。
第7回は、「海外旅行先のお店」です。
※国名表記では一部地域を含みます。

- 【接客態度】※()内 国名(一部地域を含む)/年齢
- スーパーなどの店員がしゃべりながらレジを打っている。(アメリカ/53歳)
- ニューヨークでは、全体的に日本のような丁寧な接客はなかった。(アメリカ/52歳)
- 店員さんに靴など注文すると、すぐに合うサイズを持ってきてくれる。プロ意識がすごい。(アメリカ/78歳)
- とにかく話しかけてくる。(カナダ/31歳)
- 店員さんがほとんど座って対応していた。(アメリカ、シンガポール/30歳)
- 店員にやる気がない。「歓迎光臨」と言っているが、棒読み。(中国/49歳)
- とにかくフレンドリーで、買わなくても必ずと言っていいほどチャイを出してくれる。(トルコ/46歳)
- ローマではレジの人が座ったままなのに最初はびっくりした。(イタリア/33歳)
- 私が行った国では、笑顔で接客してくれる店員さんはいなかった。(国名なし/65歳)
- 【営業時間】
- 香港は夜遅くまでお店が開いているが、飲食店以外の開店時間が遅かった。(中国/45歳)
- 朝食を食べるお店は早くから開いていたけれど、ショッピングのお店は開店が遅いイメージがありました。(アジア/48歳)
- パリは土日祝日休みのお店が多い。コンビニのように遅い時間まで開いている店が少ない。(フランス/35歳)
- 午後3時に店じまいをするお店が結構あった。(フランス/21歳)
- レストランの開店時間に行っても開いておらず、30分後に行ったら開いており、適当だと思った。(イタリア/34歳)
- 現地の夏休み時期だったので、開いているお店に限りがあった。(オランダ/55歳)
- シエスタといって、ほとんどのお店が昼に3時間ほど休むので、困ったこともあった。(スペイン/62歳)
- ヨーロッパのお店は、たいてい日曜日は閉まっているが、ルクセンブルクは月曜日の午前中も休み。靴が壊れたのに買えなかった。(ルクセンブルク/73歳)
- 【その他】
- ハワイは、量の割に価格が高い。(アメリカ/41歳)
- 値切っていないのに値段交渉をしてくる。(韓国、中国/63歳)
- 物価が安い。(インドネシア/72歳)
- 値札がなく、まず最初にふっかけられる。(モルディブ/48歳)
- ハワイはチップが高い。(アメリカ/58歳)
- どの店でもチップが必要である。(イタリア/46歳)
- 露店が多い。(タイ/25歳)
- スーパーがとても広い。(カナダ/28歳)
- 日本も段差が多いと言われているが、ロンドンのデパートは古い建物を利用しているため、段差どころか床がガタガタしていて転げそうになった。(イギリス/69歳)
- 客引きがしつこい。買う気がないといってもしつこく追い回してくる。(インドネシア/47歳)
- スーパーの品物の1つ1つが大きかったり、多かったり。肉類と乳製品は特に。(オーストラリア/56歳)
- ほとんどのスーパーの支払いがセルフで、商品を自分でスキャンしなくてはいけない。(アメリカ/67歳)
- ボストンのマーケットは量り売りが多かった。(アメリカ/67歳)
- 8年ほど前に行きましたが、レジ袋が有料でした。(カナダ/79歳)
- 明洞は化粧品の種類が多い。商品が上から下までびっちりと並べられていた。(韓国/62歳)
- 問屋みたいなお店がたくさんあった。韓国/49歳)
- キャッシュレスがあまり使えない。(台湾/23歳)
- コンビニにめちゃくちゃ匂いが強い台湾おでんがあり、行くたびに気になる。(台湾/32歳)
- お酒が買えない時間がある。(タイ/41歳)
- 店に人がいない。(マレーシア/25歳)
- 都市部と地方の落差がすごい。街を離れたら店なんて存在しない。(モンゴル/21歳)
- 入る時に挨拶をする。(イタリア/42歳)
- コンビニがあまりなかった。(フランス/28歳)

最初に、海外のお店について、日本との違いを感じたことがあるか聞いてみたところ、54%の方が「はい」と回答しました。
違いを感じた理由として最も多かったのは、「接客態度」(24票)についての回答でした。特に、「店員にやる気がない(中国)」、「笑顔で接客してくれる店員さんはいなかった(国名なし)」といった内容が散見されました。このような対応は、日本の感覚でとらえると嫌な印象を受けてしまうかもしれませんね。反対に、「プロ意識がすごい。(アメリカ)」、「とにかくフレンドリー。(トルコ)」といった肯定的な回答も複数挙がっています。
次に多かったのは「営業時間」(22票)についての回答でした。「コンビニのように遅い時間まで開いている店が少ない(フランス)」、「ほとんどのお店が昼に3時間ほど休む(スペイン)」のように、開店している時間が短いことに違いを感じたという回答が複数挙がっています。さらに、「開店時間に行っても空いておらず、30分後に行ったら開いていた(イタリア)」という回答も挙がりました。

- 【量が多い】※()内 国名(一部地域を含む)/年齢
- ハンバーガーが日本よりかなり大きかった。(アメリカ/59歳)
- どのレストランでも、インゲンとにんじんグラッセとマッシュポテトが大量に添えられている。(アメリカ/34歳)
- 1人前のボリュームが多く、グループでシェアして食べた。(アメリカ/35歳)
- 北京は大皿料理で量も多い。(中国/52歳)
- とにかく食事の量が多い。油っぽい料理も多い。(台湾/32歳)
- まずキムチなど副菜が大量に出てくる。(韓国/47歳)
- 注文していないナムル類を大量に出された。言葉が通じなかったので会計が怖かったが、安かった。(韓国/45歳)
- 田舎のホテルのレストランで肉類を注文したところ、大皿にどっさり盛られていて、4分の1も食べることができなかった。最初に確かめれば良かった。(イギリス/69歳)
- パリでチキン料理がおいしくて安価なレストランに入ったが、ボリュームが多くて食べきれない。若鶏が丸ごとローストされて出てきて、ほかの欧米人のお客さんも驚いていた。(フランス/73歳)
- 出てきた食事の量が多かった。(ギリシャ/42歳)
- ポテトがかなりの量だった。(オーストラリア/47歳)
- 食事の量がめちゃくちゃ多かった。(トルコ/75歳)
- 【その他】
- ファミリーレストランでもお水に料金を払うのはビックリした。(アメリカ/67歳)
- おしぼりが有料。(ベトナム/32歳)
- ほぼどこの国でも、水は注文しないと出てこない。(国名なし/67歳)
- 日本にもあるチェーン店だが、ハワイ独自のメニューがあった。(アメリカ/29歳)
- バリ島にあるハンバーガーチェーンには、ライスとフライドチキンのセットがある。(インドネシア/50歳)
- 出てくるお茶が甘い。(シンガポール/30歳)
- ハンバーガーチェーンのチリソースが極めて辛い。(シンガポール/47歳)
- ハンバーガーチェーンでは、チキンバーガーがメイン。(中国/43歳)
- チップが困った。額がわからない。(アメリカ/48歳)
- 屋台の周りの匂いが強くて困った。(台湾/23歳)
- サイパンで日系のイタリアンレストランに行ったがかなり高かった。(アメリカ/46歳)
- ハワイは日本よりも5割くらい高額。(アメリカ/47歳)
- 焼肉が安価。(韓国/28歳)
- ハワイのファストフードは、ドリンクがセルフサービス。(アメリカ/60歳)
- 食品サンプルがないので注文しにくかった。(国名なし/56歳)
- グアムは笑顔で接客してくれる。(アメリカ/48歳)
- アメリカで女性の1人旅はきつい。1人で入れるファミレスみたいな感じの店がない。(アメリカ/47歳)
- バンクーバーは日本食でも定食的なものはなく、1品ずつ注文した。(カナダ/70歳)
- イタリアのレストランは、ソフトドリンクよりもワインが安かった。(イタリア/65歳)
- ビルバオでは夕食は夜9時以降が当たり前で、夜7時に開いているレストランを見つけられなかった。(スペイン/60歳)
- テーブルクロスが紙製で、注文が通ったら店員がそこに書く。(フランス/45歳)
- オードブルはなくコース料理でしか提供されないので驚いた。(フランス/32歳)
- 冷えたビールを置いている店が半数しかない。(中国/53歳)
- 何でもテイクアウトできる!すごい!(台湾/33歳)
- タイスキ屋さんで色々な具材を頼みすぎたからか、床に具材を置かれた。(タイ/42歳)

次に、海外の飲食店について日本との違いを感じたことがあるか聞いてみたところ、お店全般について聞いた前問より多い68%の方が「はい」と回答しました。
違いを感じた点として圧倒的に多かったのは「量が多い」57票という回答です。「ハンバーガーが日本よりかなり大きかった(アメリカ)」、「キムチなど副菜が大量に出てくる(韓国)」、「大皿にどっさり盛られていて、4分の1も食べることができなかった(イギリス)」、「ポテトがかなりの量だった(オーストラリア)」といったように、地域を問わず「量に驚かされた」という声が挙がっています。なお、反対に「食事の量が少なかった」という回答は、1つもありませんでした。

最後にみなさんに、海外でよく見かけたり利用したりしたお店はあるか聞いてみたところ、67%の方が「ある」と回答しました。
具体的にお店を聞いてみたところ、圧倒的に多かったのは、「コンビニエンスストア」67票でした。開いている時間が長く、街で見かけることも多いコンビニエンスストアは、旅行者にとっても大変便利なようです。またチェーン店だからこその安心感もありますね。
2位は「ファストフード店」28票です。日本で食べ慣れた味が恋しくなった時などに便利なファストフードはみなさんよく利用しているようです。またその国だけのメニューもあるようなので、旅の楽しみの1つにもなりそうですね。
3位は「スーパーマーケット」19票でした。スーパーマーケットは旅先で食べたり使ったりする分はもちろん、お手頃なお土産まで調達できたりもします。観光地にはない、現地ならではの生活感も楽しめそうです。
今回は「海外旅行先のお店」についての調査をお届けしました。
今回の調査では、半数以上の方が日本と海外のお店に違いを感じたという結果になりました。印象では、良い違いを感じた方よりも、違いに戸惑ってしまった方がやや多いように見受けられました。
しかし例えば、日本ではあまり見ない「レジの人が座ったまま」の接客も、「お客様だけでなく、そこで働いている方々のことまで考えている」と捉えれば、意外と良いシステムかもしれません。海外の方と直接接するショッピングや食事は、さまざまな考え方を知るための良い機会にもなりそうですね。
次回は「海外旅行のお土産」についてお届けします。お楽しみに。